※当記事は、2つの記事に分けて「楽天証券を使った一般信用売りによるクロス取引」の全手順を解説しています。
ポイント
一般信用売りを使ったクロス取引の取引方法について、全体の流れは以下の通りです。
~To Do リスト~
【権利付き最終日前にやること】
- 一般信用売りの在庫数を調べる
- 株価と必要株数を調べて、必要な金額を入金する
- 株を信用売りで注文する
- 2で注文したのと同数の株数を、信用買いで注文する
- 信用買いが約定後、信用買いを現物買いに変更する(→現引)
【権利付き最終日の夜以降にやること】
- 信用売りを現渡する
第一章では、売買の注文方法までの手続きまで確認しました。
当ページでは、第一章に続いて、楽天証券を使って、信用買いをした後に行う「現引」の手順、そして「現渡」までの手順を解説していきます。
5.信用買いが約定後、信用買いを現物買いに変更する
現物で株を持っていないと、株主優待はもらえません。
そこで、一度信用買いしたものを現物買いに変更する手続き、現引を行っていきます。
【画像5-①:建玉一覧画面の表示】
「資産・照会」のメニューから、「建玉一覧」のタブを開きます。買い注文の行を選択します。
※信用建玉とは、信用取引を行ったものの、まだ決済されていない株のことです。
【画像5-②:取引内容の選択】
「現引注文」を選択します。
※株主優待がもらえなくなるので、返済注文を選択しないように注意します。
【画像5-③:現引する株数の指定】
信用現引数量指定のページで、現引数量欄の右にある「全て指定」をクリックします。
そうすると、自動で信用買いをした全株数が表示されます。(今回は500株という表示になっていますね)
※建玉数量と現引数量が等しくなっていることを確認しましょう。
【画像5-④:現引の注文画面】
注文内容が正しいことを確認して「注文する」と書かれたボタンを押しましょう。
【画像5-⑤:注文内容の確認】
「資産・照会」のメニューから、「注文照会」のタブを開きます。
買建・売建の履歴の上に、現引の注文履歴が追加されていれば問題ありません。
※すべて注文数量が同じことを確認しましょう。
6.信用売りを現渡する
★★注意点★★
信用売りを現渡する手続きは、必ず【権利付き最終日の夜以降】に行います。売買の注文、現引の注文から日数が空くことも多いですが、忘れずに現渡の手続きを行っていきましょう。
信用取引は、証券会社から資金や株式を借りて行う取引方法でした。証券会社から株を借りて持っている状態なので、返却する必要があります。これから行う方法は「現渡」と呼ばれる手続きで、今持っている、現物株を証券会社に渡すことで、信用売りの株を決済していきます。
早速、現渡の手続きを行っていきます。
【画像6-①:建玉一覧画面の表示】
「資産・照会」のメニューから、「建玉一覧」のタブを開きます。売り注文の行を選択します。
【画像6-②:取引内容の選択】
「現渡注文」を選択します。
【画像6-③:現渡する株数の指定】
信用現引数量指定のページで、現渡数量欄の右にある「全て指定」をクリックします。
そうすると、自動で信用売りをした全株数が表示されます。(今回は500株という表示になっていますね)
※建玉数量と現渡数量が等しくなっていることを確認しましょう。
【画像6-④:現渡の注文画面】
注文内容が正しいことを確認して「注文する」と書かれたボタンを押しましょう。
【画像6-⑤:注文内容の確認】
「資産・照会」のメニューから、「注文照会」のタブを開きます。
買建・売建の履歴の上に、現引の注文履歴が追加されていれば問題ありません。
一般信用売りによるクロス取引でかかる手数料は、4種類だけです。
- 買建手数料(→378円)
- 売建手数料(→378円)
- 貸株料(→今回は1,604円)
- 利息(→今回は96円)
★★あわせてチェック!制度信用によるクロス取引の手順はこちら★★
制度信用クロス取引の全手順
まとめ
楽天証券を使って、一般信用売りによるクロス取引を行う手順について、ご紹介しました。
楽天証券は、一般信用売りの配分を先着順で決める証券会社で、取り扱い銘柄数も多いことが特徴です。
楽天証券を使えば、人気の銘柄も、一般信用売りによるクロス取引でとることができるので、ぜひ活用してみてくださいね♪