※当記事は、2つの記事に分けて「制度信用によるクロス取引」の全手順を解説しています。
制度信用クロス取引の全手順
第一章:「制度信用によるクロス取引の始め方!株の注文方法をマスターしよう」
第二章:「当ページ」
制度信用のクロス取引の取引方法について、全体の流れは以下の通りです。
~To Do リスト~
【権利付き最終日前にやること】
- 株価と必要株数を調べて、必要な金額を入金する
- 株を信用売りで注文する
- 2で注文したのと同数の株数を、信用買いで注文する
- 信用買いが約定後、信用買いを現物買いに変更する(→現引)
【権利付き最終日の夜以降にやること】
- 信用売りを現渡する
第一章では、売買の注文方法までの手続きまで確認しました。当ページでは、第一章に続いて、信用買いをした後に行う「現引」の手順、そして「現渡」の手順を解説していきます。
株主優待のクロス取引を行うためには、どちらも必須の知識なので、しっかり確認していきましょう♪
4.信用買いが約定後、信用買いを現物買いに変更する
★★現物買いの注文をした場合★★
【4.信用買いを現物買いに変更する手続き】は不要です
→権利付き最終日の夜以降に、信用売りを現渡して全取引は完了です!
現物で株を持っていないと、株主優待はもらえません。【重要】
そこで、信用買いが約定した後すぐに、信用買いを現物買いに変更していきます。→この手続きを「現引」と言います。
【画像4-①:信用買い注文の表示】
「保有/履歴」のメニューから、「信用建玉」のタブを開きます。
※信用建玉とは、信用取引を行ったものの、まだ決済されていない株のことです。
【画像4-②:返済注文画面】
「返済注文」ボタンを押して、信用買いを現物買いに変更する手続きを行っていきます。
【画像4-③:現引の注文画面】
入力項目はたったの2項目です。
- 取引区分:「現引」を選択
- 取引暗証番号:証券開設時に設定した暗証番号を入力
入力後「確認画面へ」というボタンを押します。
★★取引区分の選択ミスに注意★★
画面を開くと「売(返済)」がチェックされているので、株主優待をもらうためには、「現引」を選択して注文しなければいけません。
【画像4-④:現引の注文確認画面】
注文確認画面で注文内容が正しければ、「注文確定」ボタンを押します。
【画像4-⑤:注文履歴の確認】
「保有/履歴」のメニューから、「注文履歴」のタブを開きます。
売り注文・買い注文の上に、現引の注文が追加されていますね。「現引」という表示があればOKです。
5.信用売りを現渡する
★★注意点★★
信用売りを現渡する手続きは、必ず【権利付き最終日の夜以降】に行います。
信用取引は、証券会社から資金や株式を借りて行う取引方法でした。証券会社から株を借りて持っている状態なので、返却する必要があります。
- 現物買いの株:100株(現引で、信用買→現物買に変更済)
- 信用売りの株:100株
この二つが今、持っている株ですね。(信用売りと同じ株数を、現物買いで持っている点がポイント!!)
そこで、今持っている、現物株を証券会社に渡すことで、信用売りの株を決済していきます。この方法を「現渡」と言います。
早速、現渡の手続きを行っていきます。
【画像5-①:建玉一覧画面の表示】
「保有/履歴」のメニューから、「信用建玉」のタブを開きます。
また決済が完了していない、売建分が表示されていますね。売建の行をクリックします。
【画像5-②:返済注文画面】
「返済注文」ボタンを押して、現渡の手続きを行っていきます。
【画像5-③:現渡の注文画面】
以下の2項目を入力していきます。
- 取引区分:「現渡」を選択
- 取引暗証番号:証券開設時に設定した暗証番号を入力
入力後「確認画面へ」というボタンを押します。
【画像5-④:現渡の注文確認画面】
注文確認画面で注文内容が正しければ、「注文確定」ボタンを押します。
【画像5-⑤:注文履歴の確認】
「保有/履歴」のメニューから、「注文履歴」のタブを開きます。
現渡の項目が追加されていることを確認して、取引は完了です!
まとめ
GMOクリック証券を使って、制度信用によるクロス取引を行う手順をすべてご紹介しました。
画面の通りに入力していけば、誰でも失敗なく取引ができます。この手法を使って、株式の変動を気にせず、株主優待をお得にとっていきましょう。
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